How to find umiushi

「ウミウシを上手に探す方法ってあるの?」

ハイサイ。しんやりょう@umiushimeshiです。

小野篤司監修 加藤昌一編 「ネイチャーウォッチングガイドブック ウミウシ 生きている海の妖精」
より、ウミウシを短時間で上手に見つける方法をピックアップして紹介。

短時間でたくさんのウミウシを見つける人がいるのに自分は全然見つからない。
ウミウシ好きなのに、もしかしてセンスがないのかな〜。
ガイドさんや友達が見せてくれるけど、本当は自分で見つけたい。
そんなあなたに、ウミウシを見つける極意を紹介しましょう。

現役のダイビングインストラクターであるぼくが、実践した内容もおりまぜて紹介しちゃいます。

これでぼくもあなたもウミウシマスター!

この本には、全部で9つのウミウシを見つける方法が書かれています。
まずは潜るポイントが決まっている、そのポイントで、できるだけたくさんウミウシを見つけたい場合

レッスン1 泳ぐのをやめる!

カラフルな魚を追いかけたり、地形のダイナミックさに気を取られながら泳いでいては、よほど目立ったものならともかく、小さなウミウシを見つけることはできません

5cmくらいの大きさで派手な色ならともかく、1cm(小指の爪くらい)のウミウシを泳ぎ回りながら見つけるのは至難の技。
とりあえず泳ぐのやめましょう。

石垣島は年間通して透明度20M以上は普通。
マクロ専門でない限り、泳ぎながらあれ見せてこれ見せてスタイルになりがち。
よく「4畳半ダイビング」なんていいますが、全然動かないダイビングスタイルを見たときは衝撃でした。

あなたが普段行く(もしくは働いている)ショップにそういうスタイルで潜るスタッフがいない場合大きな発見です。
泳いでまわるのが当たり前になってますからね。

できるならウミウシ好きのガイドにガイドしてもらう

ゾウゲイロウミウシ Hypselodoris bullocki (Collingwood, 1881)

「ウミウシが好きです」って公言してるガイドにガイドしてもらうとよいです。

ウミウシ好きのガイドなら、あまり泳ぎ回らず、ウミウシのいそうな場所にとまって、じっくり探すダイビングスタイルになるはず。
ポイント調査に余念のないガイドさんなら、ウミウシが多そうな場所へ連れて行ってくれるでしょう。

このポイントならあそこのガレ場、岩周り、ロープの近く、など、ぼくもガイドしながらウミウシを頻繁に見かける場所は常にチェックしています。
軽自動車1台分くらいの小さな岩に10匹以上みつかることもありますし。
ウミウシだけを探すなら、とにかく動かないです。

動くとしたら、狙った場所でウミウシがあんまり出なかったとき。
博打みたいなもんですね。
「なにがでるかな♪」っていうおもしろさもありますよ。

ウミウシ好きのガイドではなかったら自由行動させてくれと頼もう!

ガイドさんが安全管理できるという条件でエキジット前に10分間の自由行動をさせてほしいとお願いしてみる。
ウミウシは浅い水域を好む種類が多いうえ、ダイバー側も落ち着いて探せるというメリットも。
とにかく立ち止まって、ウミウシになった気分で、畳六畳、畳の目をひとつひとつ見るぐらいの気持ちで丹念にゆっくりと。

普段ぼくが行っているようなガイドスタイルは泳いでまわる感じです。
「あそこのクマノミが卵産んでて、ハダカハオコゼみせて、ニシキフウライウオみせて、エビカニは反応見ながらみせるか〜」みたいな。

ウミウシを丹念に探したりとかはリクエストがない限りしません。

ウミウシは海の宝石といわれます。
こういうことを予め言っておいてもらえると皆で宝探ししているようで楽しいですよね。

レッスン2 ウミウシが多い場所を見つけよう

ヒブサミノウミウシ Caloria indica (Bergh, 1896)

ウミウシ好きのガイドさんがいるなら、エキスパートに任せてウミウシがたくさんいる場所へ導いてもらいましょう。
自分で探したい場合は、まず立ち止まってそのまま動き回らず10分間とにかく頑張ってひたすら探すこと!
1匹でもその場所で見つかれば、周辺に何匹かのウミウシがいるもの。
それでも見つからない場合はあきらめて別の場所へ移動しましょう。あきらめも肝心。

この1匹でもウミウシがその場所で見つかれば、周辺に何匹かウミウシがいるは、ウミウシ探しのゴールデンルール!

ぼくもふだんウミウシを集中して探すときはこのルールを忘れないようにしています。
コイボウミウシ1匹でもいい。ウミウシがいたらその周辺を探す。

違う種類のウミウシがけっこう見つかりますよ!

場所を変えるならまったく違った雰囲気の場所を選ぶ

浅いゴロタ(転石帯)で探していたのなら、次は根の壁面、ガレ場などなど。
繰り返しているうちにウミウシが多い場所、少ない場所に気づくはずです。
ガイドなしでセルフで潜る場合は、現地サービスでその時そのポイントでウミウシの多そうな場所はどこなのか、予め教えてもらっておけるといいですね。

見つからない時は全く見つからないもの。
ウミウシとの出会いは一期一会

なので、ポイントをよく理解している現地ガイドに事前に教えてもらってるといいでしょうね。
ぼくも1人で探すときは同じポイントでもこうやって場所を変えて潜るようにしています。

目星をつけているので、
「まずは18Mのロープ、いなかったら10Mのあの壁沿い,安全停止しながら5Mのあそこの岩」
というように。

レッスン3 目で探すのではなく手で探そう!

ヒメコモンウミウシ Goniobranchus rufomaculatus (Pease, 1871)

太陽光が充分に届かない水中では、際立って見えるはずのウミウシが、周囲の色合いに同化して全然目立っていないことが少なくありません。
特にわずか1cmにも満たない小さなウミウシ、水中でどんな形なのかさえわからない状態では、目で見て探すというのには土台無理があります。

1cm以下のウミウシなんて同化してると全然見つかりません。「ん?今そこ動いた?」くらいの感じ。
泳いでても見つからないわけですね。

手で水底や根の側面を仰いでみよう!

そこでやってみたいのが、手で仰ぐ。
小さなウミウシは、仰いだ時に起こる水流だけで簡単に舞い上がります。
砂埃や海藻の切れ端、ほかの小さな生物も一緒に舞い上がりますが、ほかのものがすぐ落ちてしまうのにたいし、ウミウシだけはヒラヒラと変わった動きをしていつまでも漂うので、すぐにわかります。
舞い上がったウミウシの下にそっと指を差し出してください。
ウミウシがひらっと指の上に乗るはずです。
乗ったらすぐさま近くの岩で指を振ってください。
このようにしてウミウシを傷つけることなく近くの岩につけることができます。

この「あおり」という技。効果バツグンです!
ウミウシからしたら、突然突風がふいて「うわ〜なんじゃこりゃ〜あ〜れ〜〜〜」みたいな気分かと。
是非やってみてください。想像以上にウミウシみつかるようになります。

1人なら大丈夫ですが、まわりにカメラを持ったダイバーがいたら、砂やゴミも舞うのでお気をつけて。

仰ぐ以外にも数人で泳いでいる場合は、前のダイバーが蹴ったフィン先近くも見ておくといいですよ。
泳ぐ際にフィンで起こした水流で巻き上がって実は後ろで「あ〜〜れ〜〜〜」とヒラヒラしているウミウシも見つけたりします。

指示棒を持っていれば手でなく、指示棒も差し出すと乗ってきてくれたりします。
注意したいのは周りにベラなんかの小さい魚がうろうろしていないかどうか。
ヒラヒラしてるウミウシのまわりをギロギロした目で泳ぐベラをみると、ヒヤッとしちゃいます。食べて欲しくないしね。

レッスン4 凪(なぎ)の日が続くときが狙い目!

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大海原の中のけし粒のような存在のウミウシにとって、大荒れの水中は危険がいっぱい。
そんな時は、壁のすき間の奥、岩のくぼみ、砂の中に潜り込んで、じっと嵐が止むのを待つのです。
嵐のピークが過ぎ去り、海が静かになり凪の日が続くようになると、ウミウシたちは外に出て活発に動き回るようになります。

嵐だけでなく大潮の日など潮の流れがある日も関係ありそうですね。
自分で目星をつけておいたあの岩付近で「あれ、今日は全然見つからないな、この前あんなにいたのに」という日は、こういうことかと。

潮の流れが強いポイントや直接当たるようなポイントはこういった点も注意する必要があります。
他にもうねりがあると出ないという話も。
人間と一緒で天気のいい晴れた穏やかな日は外に出たいんですね。

わりと暗いところを好むくせに、天気のいい日しか外にでないとは。

ここから先は見たいウミウシが決まっている場合の上手な探し方をご紹介。

レッスン5 多くなる季節を狙おう!

国内では、多くのウミウシが春から初夏に集中してみられます。
地域によって多少のずれはあるものの、この時期に日本の海は海藻が多くなるからです。
海藻が生い茂るシーズンは、海藻を食べるウミウシたちにとっては、いっぱい食べて繁殖をするシーズンです。
海藻を食べる草食性のウミウシが増えれば、それを狙う肉食性のウミウシも現れます。

石垣島だと12月頃から水温が下がってウミウシ増えはじめます。
春先の5月くらいがピークではないかと。
先日潜ってきた沖縄本島では4月,5月がピークのようでした。

1日3,4ダイブして80種類とか見つかるそうですよ!!
ウミウシの種類によてもベストシーズンがあるので、まずは下調べも大事。

レッスン6 生活習慣を把握しよう!

マイチョコウミウシ Paradoris sp. 1

ウミウシの中には夜行性のものも少なくありません。
そんなウミウシたちは日中は砂の中に潜っていたり、岩のすきまの奥で休んだりしているため、どんなに探しても見つかりません。
ところが夜に成ると這い出し活発に動き回るので、簡単に見られることがあります。

夜行性のウミウシを見るためにはナイトダイブ。
ほとんどナイトダイブはしないので、たまにはウミウシ狙いのナイトダイブもしておかないとですね。

レッスン7 ウミウシの好きな食べ物を知ろう!

ウミウシには草食性のもの、肉食性のもの、共食いをするものなど様々。
海藻を食べる草食性のウミウシでも、いろいろな種類の海藻を食べる何でも屋さん、イワヅタ類じゃなきゃいや!というわがままな種類もいます。
ダイバーに人気のウデフリツノザヤウミウシ(ピカチュー)はコケムシ類が大好きだそう。

他にも、八方サンゴやヒドロ虫、イソギンチャクや海綿類を食べるウミウシなど、ウミウシによって好みも全然違うんですね。
まずはそれらの食べ物のある場所を把握しておくことが重要。
ウミウシの卵を食べる卵専門のウミウシや、魚のヒレをかじるウミウシなんかもいるっていうんだから、すごい世界。

見たいと思うウミウシがいるのなら、そのウミウシの食べ物を知っておくことがキーになります。
逆に、気になっていたウミウシを見つけたら、何を食べているのか観察しておくと良いですよ。
どんなウミウシの場合でも、出没する季節、好みの生息環境、そして好みの食べ物を知った上で一所懸命探せば、効率よく出会えると思います。

ここまでわかるようになると、潜っていてすごく楽しいでしょうね!

レッスン8 お気に入りの場所を知ろう!

チリメンウミウシ Goniobranchus reticulata (Quoy & Gaimard, 1832)

ウミウシは動きがゆっくりしているという理由や、エサになる生き物のほとんどが限られた場所に定着しているため、それぞれのお気に入りの場所から動かず、それ以外の場所へ行くことはないようです。
エサが豊富な環境=ウミウシのお気に入りの場所。
あなたの出会いたいウミウシのエサは浅い場所?深い場所?

自分が見たいと思っているウミウシのお気に入りの場所はどこでしょうか?
先にお気に入りの場所さえ知っていれば、やみくもに探しまわるよりもずっと簡単に見つけられるはずです。

実際に本の中で紹介されているウミウシが好む生息環境をいくつか紹介します。

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当ブログの記事に共感していただけたら、また読みにきていただけるとうれしいです。読んでくれる方の数が多くなると、更新するやる気につながります^^

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