現在ぼくは、約250万円の借金をしている。

それは”奨学金”という名前の借金である。

大学を卒業して以来、この奨学金にだいぶ苦しめられており、「こりゃあ、まいったなぁ」そんな思いをずっとひきづったまま現在に至る。

ちょうど面白い本を読んだので、今日はその奨学金という名前の借金について話そうと思う。

奨学金を借りるべきかどうか

はじめに言っておくと、ぼくは”付与型ではなく貸付型”の奨学金を借りたいという人には反対する。
極力否定派である。
理由としては、現在ぼくが250万円もの奨学金という名の借金を抱えていて大変苦労しているからである。

「こんな思いをするくらいなら、はじめから奨学金を借りるべきではなかった」

これが社会人A、つまりぼくの回答A。

では、ぼくの奨学金歴史について話していこう。

はじめての奨学金 [高校編]

「大好きなゲームをつくりたい」

そんな思いを胸に、プログラミングが学べる私立の高校を受験した。
試験自体はとても簡単なものだったし、入学は難しくなかった。
問題は通学に実家から1時間以上かかるという点だった。

学生寮もあったものの、電車で通える距離だったため、また私立の寮費もバカにならないため、両親の勧めもあってそうした。
実家から最寄の駅まで原付で15分、電車を乗りつぎ学校まで1時間30分。
それがぼくの高校生活だった。

はじめて学んだ言語はC言語で、すぐに挫折した。
数字やアルファベットの羅列と、やたらと難しい教科書にちっとも夢中になれず、CGソフトをいじりたおす別の学科の友達をうらやんだりしたこともあった。

早速の人生設計ミスである。
現在は多少のHTML言語、といってもちょっとしたタグくらいはブログ運営から学んだが、物事には学ぶ適切なタイミングもあるのだなと実感する。

高校では奨学金を月3万円借りることになっていた。
行きたい学校に通える、ただそれだけでその正体を気にしたことは一度たりともなかった。

国立大学に進学するためにさらに奨学金を借りることに

ぼくが当時通っていた私立の高校は、いってしまえば工業系で高卒で就職するために通うような人が多かった。

高校卒業して就職する気にはとてもじゃないけどなれなかったぼくは、当時「ホテルとか観光業で働きたいから専門学校」「英語が勉強したいから専門学校」
よくある高校→専門学校→就職という流れを想像していた。

が、専門学校は学費も高い、やりたいことも漠然としている、だったら推薦で大学を受験してみてはどうか?というのが3年間お世話になった担任の先生の勧めだった。

ぼくの両親はともに大学はでていない。
だからか、自分の子供が大学に行けるのではという期待も込めて応援してくれた。
そんな両親がだしてきた条件は「国立だったら学費も安いし県外でもいい」というものだった。

高校生の頃からどうしても海外に興味津々だったぼくは、外国語や国際などと名前のつく学部で推薦受験ができる大学を徹底的に調べた。
たしか新潟かどこかの大学と、大分に私立だけど外国人学生が多い立命館アジア大学、そして受験することになる佐賀大学を選び出した。

地元である鹿児島県からそれほど遠くなく、国立大学であるため私立に比べて学費も安い。国際文化学部という”それっぽい”場所がある。
周りに大学卒業者もいないような環境でぼくが得た情報がそれだけだった。

幸い、面接と論文テストだけで、今でも文章を書くことが好きなぼくにはうってつけの大学試験だった。
実家のパソコンの画面から合格発表をみたときは、家族そろって大喜びしたことを今でも覚えている。

奨学金のことなぞ考えたこともなかった大学時代

大学には4年間通った。
毎月5万円の奨学金を借りていた。
学費は前期後期で各25万、年間50万円ほどだったと記憶している。

学費を親に支払ってもらい、5万円の奨学金+アルバイトで稼いだお金で生活をしていた。足りない時は仕送りを数万円。

大学時代のほとんどをサークルにあけくれ、授業は単位をとるだけのものになっていた。

なんだかよく分からない就活ゲームに巻き込まれ、なんだかよくわからないまま初の就職。

はじめて務めた会社は半年で辞めてしまったが、社会人として働き、はじめて自分で稼いだお金で生活費や欲しいものなど全てをまかなう生活をはじめた。

そのときにはじめてぼくは、奨学金を返すということの重みを知ったのだった。

知らないうちに350万円の借金

高校で月3万円を3年間、大学で月5万円を4年間、「奨学金の返還が開始されます」という紙が届いて心底ビックリしたのを覚えている。

いきなり350万円の借金だ。
大学卒業したと同時にこれだけの借金を抱えるなんて考えたこともなかった。
両親とどんな会話をしたのか覚えてないが、「自分で返してみる」と話したことだけは覚えている。

最低返還額の合計が月1万8,000円。年間21万6,000円は返還しなければならない。そのペースでも完全返済まで約17年かかる。

22歳で大学を卒業したとしても、返済する頃には39歳である。
なんだかアホらしくなってきた。

前述したとおり、ぼくの就職活動はうまくいったとはいえず、派遣やアルバイトなどいろんな職種を経て、現在に至る。

ダイビングの仕事を始めた頃なんか、見習いとして月5万円の給料のうち2万円は奨学金を返済して、残りの3万円から保険や携帯代、食費などを工面してした。どうやって生きていたんだろう?と不思議に思うくらいだ。

奨学金には期間猶予という制度もあるので、そういったものを利用したり、少しずつ返還しながら7年間でやっと100万円程度の借金を返済したことになる。

それでもまだ250万円借金がある。

やりたいことが決まった瞬間、なんて無駄だったんだろうと後悔した

両親には感謝している。
たくさんお金を支払って大学まで行かせてもらった。

しかし、今になってぼくが思うのは、「350万円の借金をしてまで高校大学7年間でぼくが得たものっていったいなんなんだろう」ということだ。

両親とはお金のことで多々ケンカすることもあり、高校卒業以来、ぼくは実家をでている。
仕事を変える節に実家に何度か短期や長期で滞在したこともあるが、結局お金のことでケンカをしてしまったり、親のしいたレールから少しずつ外れつつあったぼくには耐えられなかった。

何度も挫折しては自立するために実家を飛び出し、荷物も全て処分し、何年かの時を経て、自分の好きな事ややりたいことを見つけつつある。
歳を少しずつ重ねたからなのか、一緒に過ごす時間が年のうち数日あればいい方だからなのか、今では以前よりは仲良く過ごせているのではないかと思っている。

そんな、とてもじゃないけどいいことばかりじゃなかったからか、今のぼくがもし結婚したり子供を持つのであれば、奨学金(付与ではなく貸付型)には反対である。

高校大学で借りた奨学金350万円とその他の経費を考えれば、高校や大学に行かなくたって、もっと賢い勉強法やよい経験の仕方を今のぼくは知っているからである。

「そんなのそのときはわからなかったじゃん」

確かにその通り、それは今のぼくだからこそ言えることでもある。それは間違いない。

英語が勉強したいんだったら、今ならフィリピン留学やオンライン英会話もある。海外経験を積みたいならワーホリの制度を使って高校卒業してから30歳まで何カ国も渡り歩く方が、これから数十年食っていけるような経験を得られる。

当時の両親やぼくはそれを、そんな未来を予測できなかった。
知らなかっただけ。ただそれだけの違い
知っててやるのとやらないのとじゃ大違いである。

だから、ぼくはこの記事のタイトルを
高校生A「大学に通いたいのですが、奨学金を借りるべきでしょうか?」という質問に対する答えその1としてみた。

”その1”としたのは他にもいろんな答えがあるからであって特に深い意味はない。

そして改めて言うが答えはこうである。

ただ大学に通いたいのであれば奨学金を借りる必要はない。むしろ借りるべきではない。借りなくてもいい人が大学には行くべきだ

それくらい時間は有限だし、お金の賢い使い道や学校以外での勉強方法はいくらだってある。

今では学校に行かなければ学べないことのほうが少ないんじゃないかと思うほどだ。

だけれども、高校生の頃ってなにがやりたいのかわからないのが当たり前だし、そんなの30歳を手前にした今だって正直これでいいのかわからない。

それが厄介なのである。

ぼくが日本の付与型ではない貸付型の奨学金、つまり借金するだけの奨学金を経験して思うことは、両親はしっかりと高校生である自分の子供と自分にその事実をつきつけるべきだということだ。

「いい?あなたが月に5万円借りるとしたら、年間60万円でしょ、それを4年間だから240万円を借りることになるのよ、それをお給料が月18万円だとするでしょ、そこから月1万円ずつ返還するとなると240か月、つまり20年はかかるわね。それでも借りたい?」

まるで脅しのようだが、親が100%返すというのならまだしも、両親がその20年間、収入が安定していて健在かどうかも不確定である。

ならば、それくらいの事実は子供に伝えてやってはどうだろうか。

ぼくの場合はそれがなかった。そしてぼくはバカだった。

そんな知識もなかったし考えたこともなかった。

だからぼくはこんな記事を書いた。

でも・・・・・高校の時に、「奨学金を借りるのってこんな大変なことなんだよ」って深刻さを教えてもらっていたら、それでも大学へ行こうと思ったかどうか、正直わかりません 「奨学金」地獄より引用

もし、あなたがこれから奨学金を借りたいと思っているのなら、こう言った一つの事実も頭に入れておくべきです。

あとで苦しまないためにも。

今日はここまで。

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