「ドローンってなに?」初心者、知らない人こそ絶対に読むべきオススメの本[書評]

Drone book osusume

ハイサイ。しんやりょう@umiushimeshiです。

職場でドローン「DJI Phantom3」を導入しました。
といってもメインはダイビングなので、空撮はたまにする程度。

興味本位で高城剛著 「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?-ドローンを制する者は、世界を制す-」
を読んでみることに。

これがまぁ面白い。
ドローンに興味がある人とか「ドローン何買えばいいんだろ?」って悩んでる人が読むようなHOW to 本ではないです。

むしろ「ドローンとは何か」っていうところから、ぼくらの生活に一体どうドローンが入り込んでくるのか
そういった未来のことについて書かれています。

スマホがここ10年もしないうちに当たり前のものになったように、
これからドローンはとんでもない未来を実現しそうです。

これマジでドローン好きな人だけじゃなく、初心者とか一般の人絶対知っておいた方がいい。
どんなことが書いてあったかまとめておきます。

目次をつけておくのでさらっと気になったところだけ読んでみても面白いかと思います。


高城剛著 「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか?-ドローンを制する者は、世界を制す-」を読んで

著者の高城剛さんについては、Wikipedia読んでみてください。
映像つくったり、DJやったり、本書いたり、世界中飛び回っている
なにやってるかわからないけどめちゃ面白いおっちゃんです。

高城剛 wikipedia

メルマガが面白すぎるので、毎月購読してます。
そんな面白い高城さんが書いたドローンについての本。

数年間で1000万を超える数十台のドローンを購入した彼ならではの面白い話が盛りだくさん。

Amazon(アマゾン)の配送コスト5分の1は不在配達にかかっている

アマゾンや日本の大手宅配便も同じように、不在配達率は5分の1。
わざわざ人手をかけて家まで運んでも、5回に1回は不在で再配達が必要になる。

この英語でいうラストワンマイル(最後の1マイル)に最もコストがかかるそう。

ラストワンマイル1配送あたり700~800円の費用がかかり、不在率が2割を超す。
配達する人の最低時給が800円だとしたら結構きついロスですよね。

これがドローンで配達されるようになると、人手がいらなくなる。
大幅に人件費がカットできる。

ドローンは大きくふたつに分けて考える

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本の中で高城さんは何度か同じことを話しています。
ぼくらが理解すべきことは、ドローンは大きくふたつに分けて考えるべきだということ。

ひとつは「インターネットの延長線上にないドローン」、もうひとつは、「インターネットの延長線上にあるドローン」

インターネットの延長線上にないドローンとは

これが空撮などに使っている普通のドローン。
行ったらおもちゃに近い。

インターネットの延長線上にあるドローンとは

これから社会を大きく揺るがすのはこのドローンだと言います。

例えば、

  • 上海にある浦東国際空港から街中まで高速移動するリニアモーターカーは、無人運転が大前提(無人のほうが圧倒的に安価)
  • カナダやフランスなどの農業国では農薬散布にドローンを利用している
  • [建築業界]ドローンで撮影した山や街そのものを3Dスキャン。開発や災害復興にも役立つように。
  • 考古学や自然保護にも活用できる
  • 運送業はドローンに置き換えることで、モノを運ぶ費用が大幅に安くなる
  • 石油設備の点検
  • 警察の偵察
  • 空中撮影
  • 野生生物の調査

シンガポールやスイスでは国営郵便事業会社がすでにドローンによる配達を始めているそうです。
米国アマゾンは、2.3キログラム以下の場合、時速88キロメートルで片道24キロ、往復48キロの飛行が可能な新型機を発表。

最新型のドローンは、障害となる物体や着陸地点を自動的に探す能力を備えていて、
庭に着陸地点の目標となるカタパルトシートを敷くだけで、ドローンがそこに着陸しちゃう。

想像してみたらすごいことですよね。
水やケーキとかスマホで注文したら、山の中だってビーチだってドローンが配達してくれるようになるんですよ。

テクノロジーの進歩によって今後30年間に起きる革命「RNG」とは

Rはロボット、Nはナノテクノロジー、Gは遺伝子工学。

ここにAI、人工知能がベースとなってくる。

予測タイムスケジュールは10年刻みで、2015年から2014年がロボット革命、
2015年から2034年がナノテクノロジー革命、
2035年から2044年が遺伝子工学革命、
さらに2045年には人工知能の進化とともにシンギュラリティ(技術的特異点)=テクノロジーがテクノロジーを開発し始める

すごい世界ですね。
想像できますか?

日本の労働人口の約49%がついている職業は20年後に機械にとってかわられる

野村総合研究所が、英オックスフォード大学のマイケル准教授、カール教授との共同研究により発表したこと。

国内601種類の職業について、それぞれ人工知能やロボットなどで代替される確率を試算した結果、
10~20年後に、日本の労働人口の約49%がついている職業において、それらに代替させることが可能との推計結果が得られたと発表した。

もうぼくらの仕事のほとんどは機械にとってかわられるんだそうですよ。どうしましょうかね。

地上61~122メートルのブルーオーシャンとは

パリでは一部地域を除いて、建物の高さには50メートル、37メートル、31メートルなどの制限がある。
銀座には「銀座ルール」と言って、56メートルを超える高さのビルを建てることは一応禁止。

高度152メートル以上に成ると、飛行機やヘリコプターが飛んでいる。
122~152メートルは航空機との緩衝地帯(予備の空間ってとこ)。
そうすると

地上61〜122メートルのエリアをドローンに開放して定期航路にすることで、ドローンが自由に空を飛ぶ時代がくる

ドローンTOP3「3Dロボティクス」「DJI」「パロット」へ実際に出向いてインタビュー

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すごいのは実際にTOP3の本社に出向いてインタビューまでしているところ。

3Dロボティクス クリス・アンダーソン

インタビュー記事の中から興味深いところをピックアップ

  • ドローンはただの箱。そこに何を入れ、どう表現するかが大切。重要なのは形ではない。
  • パロットは(オープンソースを共有する)我々の仲間だ。DJIは、彼らと僕らは目指す世界が違うと思うね
  • DJIの強みはハードウェア。3Dロボティクスの強みはソフトウェア。
  • ドローンを使うことで、リアルな世界で「検索」を実現できるようになる
  • 3Dロボティクスが目指しているのは、現実世界のグーグル

DJI フランク・ワン

インタビュー記事の中から興味深いところをピックアップ

  • シリコンバレーで1か月かかることが、中国深センでは1週間で済む。物事が4倍速く動く
  • 3Dロボティクスが3か月かけて実現することを、DJIは1週間でやり遂げるスピードとパワー。
  • ドローンメーカーになりたいなら、深センに行け。3~4日でサンプルが出来る。日本だと見積もりにも2週間はかかる。
  • アジアにおけるハイテク製品輸出において、中国が占める割合は2000年9%から2014年43%、日本は2000ねん25%から2014年7%。

パロット セドゥ・アンリ

インタビュー記事の中から興味深いところをピックアップ

  • パロットが目指しているのは、あくまで「美しくて楽しいおもちゃ」
  • ドローンはまるで渡り鳥のように。「スモール・イズ・ビューティフル」という考え方

GoProにモニター画面がない理由。4つの特徴

創設者ニック・ウッドマンはサーファー。
自分自身が波に乗っている姿を写真に撮るため、腕やサーフボードに固定できる防水カメラを開発したかった。

[特徴]
  1. 防水性・耐久性がある
  2. 小型である
  3. 用途に応じたマウント(頭、腕など)がある
  4. 本体にモニターがない

会議室や研究室で生まれたのではなく、エクストリームスポーツの現場で生まれたから、
こういう特徴を持ったあたらしいカメラが生まれたんだと思うと納得。

日本におけるドローン法制の整備

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2015年12月10にちに施行された、ドローンの飛行ルールなどをふくむ、
「改正航空法」によると

  • 重さ200グラム以上のドローンは、空港・ヘリポートなどの周辺、人口集中地区の上空での飛行に許可が必要
  • その他地域でも、地表または水面から150メートル以上の空域について、許可なしでの飛行禁止
  • 飛行は日の出から日没までの時間に限る
  • 肉眼で見える範囲で常時監視して飛行させる
  • お祭りなど催し物の上空では飛行させない
  • 危険物を輸送しない

などルールがある。

アメリカでは250g以上、25キロ未満のドローンを保有するものは、登録が必要。
登録料は5ドル(約600円)。
登録後は証明書が発行、登録番号をドローンに貼り付ける。怠ると罰金。

自動車が登場してからの歴史と同じように、これから登録や免許が必要になる可能性は大きい。

日本においてドローン特区は実現するのか?

沖縄宮古島にある下地島が注目を集めているそう。
3000メートル級の滑走路はほぼ使われていないため、
ドローン特区にする話が持ち上がっている。

下地島がドローン操縦者の養成エリア、免許更新センターになったらおもしろいですね!

千葉県、秋田県でも同等の動きがあるようです。
でも、GPSとかドローンの仕組みの観点から南の島の方が好まれるとか。

働きまくっても全然稼げない日本人、マイペースで稼ぐスペイン人の違い

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著者の友人である日本人は、「今年の夏休みは有給休暇1日と土日の合計3日間だけ」と言ったそう。

スペインでも仕事をしている著者によると、おもしろい事実がわかる。

[スペイン人の1日]
  • 9:00 出社 全員でカフェへ行き朝ごはん
  • 10:00〜12:00 仕事
  • 12:00 ランチ
  • ~16:00 帰ってシエスタ(昼寝)
  • 16:30~18:30 仕事
  • 18:30 退社

実質スペイン人は4時間しか働いていないw

さらに月曜日の午前と金曜日の午後はほとんど仕事をしていないとか。
圧倒的に短い労働時間にもかかわらず、日本人とスペイン人1人あたりのGDPはほとんど変わりがない。

つまり日本人は安い時給で長時間労働している。
たしかにその通り!!

焼きたてのチーズケーキをメールに添付するような時代がくる

写真や動画をぼくらがメールに添付するように、ドローンに焼きたてのチーズケーキを添付する。
あとは指定した住所へ自動で運んでくれる。

そんな時代が実現するんだって。
物流って全て機械におきかえられますねこれだと。

ドローンを墜落させないための最低限の知識

  • ドローンは空飛ぶスマホ。電子コンパスは自動車など鉄の塊からは5メートル以上はなして使う
  • スマホの「北」は真北ではなく、「磁北」である。地球は少し傾いていて、北と磁北は異なる。
  • GPSが位置特定するための情報を発信する人工衛星は赤道面上を飛んでいる。赤道に近い方がいい。つまり南の島がいい。
  • スマホのGPSは、携帯アンテナの基地局電波も利用している。スマホとドローンのGPSは別物と考えるべき
  • ドローンのリチウムバッテリーは、残り15%から驚くべき速さで減るので注意。残り30%で帰還させるのが鉄則

あとがき

これってドローンを見たことも触ったこともない、一般の人こそ知るべき内容ではないでしょうか。

ぼくが高校生の時にはじめてシャープのSHガラケーを買ってもらったのを覚えています。
パカパカしてて、着うたとかメールとか新鮮で。

それがiphoneの登場でスマホになって、当たり前のようにアプリを使ってる毎日。
いつのまにやらぼくらの日常に機械はうまいこと入り込んでいってるんですね。
意識しないうちに。

ドローンがスマホのように当たり前にぼくらの生活に入ってくる未来。
すんごい世の中になりそうですなこれ。
来年あたり自分のドローン買ってみるかな。

ぜひ1冊読んでみてください。
めちゃおもしろいですよ。

以上、しんやりょうでした。

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